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安定した咬み合わせを作るための ゴシックアーチ描記法

多くの写真によるわかりやすい解説と臨床ケースにより,不正な下顎位を見抜き,安定した咬み合わせを作るためのスキルを習得!

著者 鈴木 尚
森本 達也
ジャンル 歯科補綴
シリーズ 写真でマスターするシリーズ
出版年月日 2019/08/17
書店発売日 2019/08/05
ISBN 9784864320535
判型・ページ数 A4・96ページ
定価 7,150円(税込)
在庫 在庫あり

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ゴシックアーチ描記法は,無歯顎や多数歯欠損などにより下顎位が不安定になった患者さんに対し,顎運動を検査し,水平的顎位を決定するための臨床的手法のひとつです.
本書では,このゴシックアーチ描記法についてゼロから解説し,十分に理解して臨床に役立てることを目的としています.
多くの写真とイラストによるわかりやすい解説,そして実際の臨床ケースにより,「どのような症状に,どう考えて使用しているのか」を著者の豊富な経験から示します.“安定した咬み合わせ”を理解し,適切な欠損補綴を行うために,ぜひご活用ください.

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永田省藏先生による書評はコチラ
Ⅰ.どんな時に,何のためにゴシックアーチを使うのか?……鈴木 尚
 1.患者さんの正しい顎位を知りたい
  (1)下顎位を新しく“決める”必要がある
  (2)下顎位が不安定;どこで嚙むかが不明
  (3)下顎位の偏位(側方偏位,前方偏位)がある
 2.患者さんの下顎位を診査してみよう
  (1)下顎運動を評価したい(出発点と終末点の確認)
  (2)臼歯部咬合支持が失われているけれど……
  (3)咬合高径が低いようだ……,高すぎるようだ……
  (4)顎関節症の疑いがあるが……
 3.咬合器の機能を使いたい
  (1)チェックバイト法の試み
  (2)臨床への寄与度は……

Ⅱ.ゴシックアーチ描記法の意味を理解する……鈴木 尚
 1.下顎位の診方
 2.下顎位の異変をみつける口腔内観察
  (1)咬頭嵌合位の安定性
  (2)正中の評価
  (3)開閉口運動路の評価;開口量や動きは十分か?
  (4)ICPとCRの差の試行
  (5)左右側方運動の評価;十分に動くか
 3.各種下顎位の分析・解説
  (1)垂直的下顎位と水平的下顎位の意味
  (2)ゴシックアーチ描記時の咬合高径の理解
  (3)なぜ咬合高径を先に決めるのか?
  (4)下顎後退位;中心位,タッピングポイントの解説
 4.試行錯誤法(ヒンジロケーター法)との違い

Ⅲ.装置の製作方法を習得する……森本達也
 1.咬合高径設定のための咬合採得
  (1)蝋堤前歯部の調整と標準線の記入
  (2)蝋堤咬合平面の設定
  (3)咬合高径の設定
  (4)フェイスボウトランスファー
 2.咬合器上でゴシックアーチトレーサーを装着
  (1)使用器材
  (2)装着手順と注意点
 3.口腔内への試適

Ⅳ.患者さんにどのように動かしてもらうか?(描記法・下顎の誘導法)……森本達也
 1.基準顎位への誘導
  (1)タッピングポイント
  (2)ゴシックアーチのアペックス描記方法(Go-A描記法)
  (3)手順
 2.描記の確認

Ⅴ.基準顎位の選択……森本達也
 1.描記図に現れるさまざまな異常とその読み取り方
 2.アペックスが信頼できるかの判断
 3.アペックスは明瞭だが,タッピングと差がある場合
 4.アペックスが不明瞭で,タッピングも不安定

Ⅵ.症例;ゴシックアーチを活用した補綴装置の製作……森本達也
 1.総義歯
  症例1:タッピングとアペックスが一致・8年変化なし
  症例2:アペックス明瞭でタッピング前方,その後タッピングがアペックスの位置に
  症例3:アペックス明瞭,タッピング前方.アペックスで作製したがタッピングに戻った
 2.シングルデンチャー
  症例1:アペックス明瞭でタッピング収束と一致,仮義歯装着
  症例2:アペックス不明瞭でタッピングは前方,仮義歯装着
  症例3:アペックス不明瞭.タッピングは前方から後方,アペックス明瞭に変化

Q&A ゴシックアーチ描記法を使う意義/ゴシックアーチトレーサー/描記図の意味……森本達也

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