日本歯科評論 増刊2007　チェアーサイドで活用する最新・口腔粘膜疾患の診かた

口腔粘膜は歯とともに歯科医師が診るべき重要な領域です．特に初発症状が口腔に現れる全身に関わる疾患は，見落とすことなく，的確に診断して対応する必要がありますが，それができるのは日常診療で口腔内を診ている歯科医師です．本書は，患者さんの“口腔全体の健康”を守る一助として役立つものと考えております．

・口腔粘膜疾患に関する基本的な知識をわかりやすく解説．
・本書のメインとなる「口腔粘膜疾患の解説」では，約70にのぼる疾患を取り上げ，それぞれ「疾患の概要」「診査・診断のポイント」「対応法」を症例写真とともに解説．
・他科との連携，他科への紹介が必要な場合の対応法についても簡単に紹介．

Ⅰ　目でみる口腔粘膜疾患

Ⅱ　口腔粘膜疾患を診る前に知っておきたい基礎知識
１．口腔粘膜の基礎知識
２．開業医が口腔粘膜疾患を診る意義とポイント
３．口腔粘膜疾患における細胞診について

Ⅲ　口腔粘膜疾患の解説
悪性黒色腫
悪性貧血
悪性リンパ腫
アミロイドーシス
アレルギー性口内炎
遺伝性血管神経性浮腫
HⅣ関連疾患
STD
エプーリス
エリテマトーデス
Osler病
カルシウム拮抗薬による歯肉増殖症
義歯性線維腫
急性壊死性潰瘍性歯肉炎
Quincke浮腫
血管腫
血友病
口角炎
口腔癌
口腔カンジダ症
口腔乾燥症
口腔扁平苔癬
咬傷
溝状舌
口唇ヘルペス
黒毛舌
骨隆起
再生不良性貧血
再発性アフタ
Sjogren症候群
色素性母斑
色素沈着
上皮真珠
褥瘡性潰瘍
尋常性天疱瘡
正中菱形舌炎
接触性口唇炎
舌痛症
舌苔
舌乳頭肥大
前癌病変
先天性エプーリス
先天性下唇瘻
帯状疱疹
多形滲出性紅斑
多形性腺腫
丹毒
地図状舌
手足口病
鉄欠乏性貧血
特発性血小板減少性紫斑病
肉芽腫性口唇炎
ニコチン性口内炎
乳頭腫
粘液嚢胞・ガマ腫
粘膜類天疱瘡
白色海綿状母斑
剥離性口唇炎
剥離性歯肉炎
白血病
フェニトインによる歯肉増殖症
Fordyce斑
von Willebrand病
von　Recklinghausen病
Behcet病
ヘルパンギーナ
ヘルペス性口内炎
放線菌症
麻疹
Riga-Fede病
リンパ管腫
薬疹

Ⅳ　他科との連携について
１．皮膚科との連携を必要とする口腔粘膜疾患
２．内科や感染症専門医との連携を必要とする疾患
３．口腔粘膜疾患患者の他科への紹介の実際

［執筆者］
天笠光雄（東京医科歯科大学）／今井　裕（獨協医科大学）／扇内秀樹（東京女子医科大学）／草間幹夫（自治医科大学）／久保田英朗（神奈川歯科大学）／佐々木　朗（岡山大学）／笹野高嗣（東北大学）／高橋愼一（東京歯科大学）／田中陽一（東京歯科大学）／中村誠司（九州大学）／又賀　泉（日本歯科大学新潟生命歯学部）／／山根源之（東京歯科大学）