歯周病学最前線

オーラルケアが守る長寿社会のQOL

歯周病学最前線

歯周病治療を最前線で担っている臨床家にとってその治療の実証的な根拠(EBM)となる事項を網羅

著者 奥田 克爾 編著
安孫子 宜光 編著
石川 烈 編著
ジャンル 歯周治療
出版年月日 2000/07/07
ISBN 4930881609
判型・ページ数 B5・372ページ
定価 9,900円(税込)
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歯周病治療を最前線で担っている臨床家にとってその治療の実証的な根拠(EBM)となる事項を網羅し,まとめた.現在わかっていることとこれからの歯周病治療の可能性をつぶさに紹介しているが,先進的な内容をより理解しやすいように図を多用して平易に記し,さらに重要な用語には解説も加えた.

第1章 歯周病のリスク因子
概説/歯周病の疫学/リスク因子の文献的考察/感染論として捉えた場合のリスク因子/歯周病の早期診断法/プロテアーゼを中心とした局所因子/歯周病のリスク因子─全身的因子(年齢/骨粗鬆症/免疫学的異常/遺伝的因子)/歯周病のリスク因子─環境的因子(喫煙/ストレス)

第2章 歯周病と全身疾患
概説/糖尿病へのかかわり/肥満へのかかわり/歯周病原菌内毒素の病原性/老人性肺炎予防へのかかわり─口腔ケアと歯科医療のパラダイムシフト

第3章 老化と歯周病
概説/老化と免疫/歯周病原性細菌による細胞死/老化細胞の応答性/加齢にともなう応答性の変化/歯根膜細胞の老化/好中球機能の老化

第4章 歯周病原性細菌
概説/Porphyromonas gingⅣalis線毛の分子生物学/Porphyromonas gingⅣalis赤血球凝集因子(ヘムアグルチニン)・プロテアーゼの分子生物学/Actinobacillus actinomycetemcomitansの病原性/Bacteroides forsythusの病原性/Campylobacter rectusの病原性/Treponema denticolaの病原性/歯周病原性細菌による骨吸収活性化因子の誘導

第5章 歯周病と免疫
概説/歯周病の免疫応答の特徴/炎症歯周組織における細胞間相互作用/歯周組織における細胞接着分子発現/歯周病のT細胞サブセット/歯周病原性細菌内毒素に対する体液性応答の多様性/歯周病原性細菌に対する細胞性免疫応答/ストレスタンパク質と歯周病

第6章 歯周病予防ワクチンをめぐって
概説/粘膜免疫からみた歯周病予防ワクチン/生体応答を利用する方法の可能性/Porphyromonas gingⅣalisの線毛抗原を用いた感染予防ワクチン/歯周病原性細菌感染予防DNAワクチンの戦略/Actinobacillus actinomycetemcomitansの筴膜抗原を用いた感染予防ワクチン/安全性の高い受動免疫

第7章 組織再生性歯周治療
概説/炎症をどうコントロールするか/再生因子について/Periodontal tissue engineering/骨再生の実例/低出力レーザーによる組織再生/化学療法剤の使用利点

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