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『増患,増点,増収をもたらす 患者納得診療』2014年保険改定に伴う追補
2014.11.10
増患,増点,増収をもたらす 患者納得診療
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歯科の社会保険診療報酬は著しく低く抑えられている,長く続いたデフレ経済の中で患者も減っている,反面,歯科医院の競合はますます激化している! 2%の物価上昇でデフレを解消するというが,患者の来院がなければ意味がない! そんな環境にあって“国民の生活を支える歯科医療”をどう進めていけばよいか! それぞれが自覚して,“患者納得診療で増患,増点,増収を図る”のが早道だ! その対策は何か? “患者も安心”“医院も安泰”の歯科医院経営のための最高の参考書!
Ⅰ章 歯科界が置かれている現状を知る
1.まさに“押さえ込まれている”歯科医療費
2.現在,歯科界が抱えている問題点
(1)政権交代に喜んでばかりいられない!/(2)前期高齢者(70~74歳)の一部負担が2割になる?/(3)医療費削減のみを目的とした,理にかなっていない指導・監査の横行/(4)歯科医師がいなくなったらどうする!/(5)「医師優遇税制」などという“まやかし”キャンペーンによる増税路線/(6)得体の知れないポリプロピレン材料の保険導入/(7)長時間のロスがある“紙出し”制度/(8)20年以上,1点も上がっていない診療項目が50余!/(9)国民皆保険制度に乗り切れていない「歯科」と,それを知らない患者とのはざまで苦労している「心ある歯科医」/(10)国策である「メタボ健診」から歯科は除外されている/(11)レセプトオンライン化/(12)歯科医師過剰/(13)12%金銀パラジウム合金 30g 31/(14)歯科医師の9割以上が保険診療を中心として生計を営んでいる!/(15)医療訴訟の頻発(インプラントがらみが多い)/(16)混合診療解禁の流れ加速
3.疾病構造の変化
(1)子どもの虫歯の激減/(2)高齢者の残存歯と8020達成者の増加
4.患者のための優良な歯科医療を守るには“組織の力”が欠かせない
Ⅱ章 患者を知る
1.最近の患者動向
2.患者ニーズを察知する
3.問診表の活用
4.患者は「現症」と「治療法」を知りたいと思っている
5.患者は「治療費」を知りたいと思っている
6.患者は通院中にすべてを観察している
Ⅲ章 保険で可能な“患者のための確実な歯科診療”
1.コスト意識を持つ
2.保険のルールを知らずして保険診療をするべからず
3.保険でマイナスにならない3本柱
(1)CR(コンポジットレジン)修復/(2)床副子(スプリント)/(3)T-Fix(動揺歯の暫間固定)
4.保険で対応できるTooth Wearの治療
5.必要な治療をきちんとやって,きちんと請求するのが保険のルール
(1)「明細書発行体制等加算の施設基準」の届出を忘れずに/(2)少数残存歯にもSPT(歯周病安定期治療)を/(3)もっと麻酔を,う蝕処置を,直覆を/(4)摂食機能療法などの活用を/(5)咬合調整は必須/(6)義歯管理料(義管)の困難患者加算の活用/(7)口腔内写真の真の活用/(8)歯周精密検査でしっかりした管理を/(9)混合歯列期歯周病検査(P混検)の活用
6.医科歯科連携が安全・安心医療の“要”
(1)歯科治療総合医療管理料(月1回140点)/(2)歯周病安定期治療(SPT)(300点)/(3)歯科診療特別対応加算(175点)/(4)歯科特定疾患療養管理料(月に150点×2回)/(5)処方せん料(+2点)/(6)お薬手帳記載加算(3点)
Ⅳ章 増患,増点,増収が可能な歯科医院づくり
1.患者から評価される,すぐできる“歯科医院改革”
(1)患者への診療情報の提供/(2)患者納得の診療環境づくり/(3)マスコミから流れる一般医療情報に遅れない/(4)チーム医療への対応/(5)治療から予防へ
2.医院運営の効率化(健全経営がもたらす優良診療)
(1)疾病構造の変化に対応できる体制づくり/(2)歯科医院のコンセプトをつくり,患者の賛同を得る/(3)一度来院した“良い患者”は手放さない/(4)院長のファン患者をつくる/(5)歯科衛生士の活用(増収に貢献できる歯科衛生士の育成)
3.院長のたえざる“自己啓発”がすべての源
Ⅴ章 自費診療にも強くなろう
1.自費料金は直接経費の5倍が損益分岐点
2.自費料金の峠は3万円?
3.すべて保険でやることが患者のために良いことなのか?
(1)“患者にとって最良の医療”を提供できる姿勢を,強く打ち出す/(2)自費診療の品揃え(引き出し)を拡充する/(3)患者心理を読んだ上での対応が大切/(4)デンタルIQの高い患者については継続的管理を自費で/(5)自費料金についても透明性を上げる
4.オールセラミックスも多種多様
5.オールセラミックス修復のリペアーテクニック
6.新時代の床用材料を活用しよう
Ⅵ章 超高齢社会への対応
1.高齢社会から超高齢社会へ,老人多歯残存時代の到来
2.ライフステージに対応した修復・補綴材料の選択
(1)第1ステージ(40~60歳):咬合面がエナメル質の時期/(2)第2ステージ(60~80歳):咬耗が進み,咬合面にエナメル質と象牙質が混在する時期/(3)第3ステージ(80歳以上):加齢にともなう退行性変化が進む時期
3.他科疾患(歯科領域以外の疾患)に要注意
4.高齢患者の“義歯のケア”の必要性
5.患者が喜ぶ訪問歯科診療を行おう(高齢者が望む“胃ろう”にしない人生を)
付章 歯科医師会と行政の連携
1.増患対策の1つ“歯科健診”事業
2.北海道歯科医師会が道民のために行政と共に手がけている事業
(1)特殊歯科保健医療推進事業/(2)在宅歯科医療連携室整備事業/(3)歯科医療安全管理体制推進特別事業
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あとがき
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