歯科医師が知っておきたい 小児の閉塞性睡眠時無呼吸
健全な口腔顎顔面発育に必要な知識と対応のポイント
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■小児の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は,アデノイドや口蓋扁桃肥大,鼻炎のほか,顎顔面の発育不全などが要因で,いびきや体動,日中の眠気,ポカン口といった症状がみられ,注意欠如・多動性障害(ADHD)の発現に関連するといわれており,心身の健全な成長のために早期発見・早期治療を行うことが大切です.
■この小児OSAに対し,歯科は定期的に口腔内の状態を観察できるため,その要因に早期に気づき,適切に対応することを期待されています.
■本書は,小児OSAの特徴や病態,咬合との関連性,上顎の拡大矯正や口腔筋機能療法の実際,舌機能不全へのアプローチなど,歯科医師が知っておくべき知識と対応について,各領域のエキスパートが解説しています.
はじめに 小児の閉塞性睡眠時無呼吸と歯科
……外木守雄
Ⅰ 小児の閉塞性睡眠時無呼吸と咬合状態は関連するか
……荻澤翔平(日本大学歯学部口腔外科学第Ⅰ講座)・外木守雄
Ⅱ 小児期の睡眠関連呼吸障害の特徴,鼻呼吸障害・アデノイド・口蓋扁桃肥大との関連
……池田このみ(厚木市立病院 耳鼻咽喉科)・千葉伸太郎(太田総合病院 太田睡眠科学センター)
Ⅲ 上顎の拡大矯正RMEの実際
……岩﨑智憲(徳島大学大学院医歯薬学研究部 小児歯科学分野)
Ⅳ 小児の睡眠時無呼吸に対する歯科医師の役割―上顎急速拡大に関する論争の顛末
……外木守雄
Ⅴ 新しい舌教育プログラムTongue Right Positioner:TRPの紹介
……外木徳子(千葉県千葉市・とのぎ小児歯科)
Ⅵ MFTの実際―顎顔面口腔周囲筋群の訓練方法の活用
……清水清恵(東京都江戸川区・清水歯科クリニック)
Ⅶ 小児期の口腔機能発達不全が老年期のオーラルフレイルに及ぼす影響
……槙原絵理(九州歯科大学歯学部歯学科口腔機能学講座 顎口腔欠損再構築学分野)
Ⅷ おわりに 小児の睡眠時無呼吸症に対する歯科の役割―Airway Dentistryの創生
……外木守雄
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